何歳から矯正をしたらいいのですか?
子どもは成長発育を利用できる点が、大人の矯正治療と違います。
たとえば、出っ歯や受け口は大人の場合、成長が終わっているので歯の移動だけで治すので限界があります。
子どもは成長発育を考慮して、あごの発育を抑制したり、促したりして治療できるので可能性が広がります。
子どもの矯正治療は歯の状態で二段階になります。
乳歯と永久歯が混合している時期とすべての歯が永久歯に生えかわった時期です。
気になる点があれば7~8歳のときに診てもらうと良いと思います。

上か下の歯だけ矯正できますか?
上か下だけ歯並びを治しても上下の歯がうまく噛み合うことはほとんどありません。

矯正の途中で虫歯も治療できますか?
虫歯を優先して治療します。
矯正治療中は毎日の歯磨きがとても大切です。
毎日の歯磨きは大切です。
歯科医師や歯科衛生士の指示に従いていねいに磨きましょう。

矯正中矯正後痛みが出ますか?
治療後5~6時間すると痛みを感じるようになります。
痛みには個人差があります。痛みのピークは2~3日です。痛みは数日で消えます。
痛みを我慢できないときは鎮痛剤を飲んだり温かいお茶を口に含むと楽になることがあります。

ご飯は普通に食べられますか?
ただし、硬いものや粘着性のあるガムなどは注意して食べてください。

矯正治療のゴールはどこですか?
噛み合わせ、咀嚼、発音、表情などが健全に機能して矯正治療のゴールとなります。

歯を抜かずに出来きますか?
成人の場合は抜くことが多くなります。
健康な歯を抜くのは抵抗がありますが、精密検査をして必要な時は抜く場合もあります。

保険は利きますか?
手術を必要とする顎変形症や口唇・口蓋裂のような一部の治療にかぎり保険の適用があります。

医療費控除の対象になりますか?
治療に関する領収書は取っておきましょう。

矯正治療期間を短くしたいのですが。
歯に強い力をかけても骨の代謝が早くなりませんので、歯だけを移動させているのでなく骨の代謝を利用しているため、成人の場合でも2~3年の時間がかかります。

矯正治療のメリットは?
歯並びがよくなると、歯磨きがしやすく、唾液の流れもよくなります。かみあわせがよいと咀嚼はもちろん会話もよくなります。
咀嚼するとき、正しい位置で噛めていないと左右の咀嚼筋(噛むときに使う筋肉)のバランスが悪く、一方に力が偏ります。これが肩こりや頭痛の原因にもなることがあります。矯正によって解消することもあります。
また、成人の方で入れ歯などの治療が必要になったとき歯並びが悪いと入れ歯が作りにくく、かみづらいということもおこってきます。

装置は一時的にはずせますか?
矯正治療は装置装着期間が長いので、その間にいろいろなイベントや記念写真など装置をはずしてほしい時が出てきます。
その間にも歯は動きますのではずしている期間を最小限にすれば大丈夫です。
それでも何回も取り外すことは歯を痛めますから控えたほうがよいでしょう。

後戻りはありますか?
この装置を使い忘れると後戻りします。
また、舌癖などが残っている場合も後戻りがあります。
他にも子どもの場合、成長によるものや大人の場合は、加齢によるもので後戻りすることもあります。
